噴火活動を続けている宮崎、鹿児島県境の霧島連山・新燃しんもえ岳(1421メートル)について、気象庁は15日、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量が急増し、爆発的噴火が発生する可能性があるとして、警戒範囲を火口の「おおむね2キロ」から「同3キロ」に拡大した。

 噴火警戒レベル3(入山規制)は維持し、大きな噴石や火砕流への警戒を呼びかけている。

 同庁によると、15日に実施した現地調査で、火山ガスの放出量が1日あたり1万1000トンに達し、13日の調査時(1400トン)から約8倍に増えた。放出量が1万トンを超えたのは、爆発的噴火が観測された2011年1月以来、6年9か月ぶり。

 火山性微動の振幅も15日午後から大きくなっている。噴煙の高さや山体が膨張する地殻変動は、悪天候のため観測できないという。

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http://yomiuri.co.jp/national/20171015-OYT1T50066.html