小池百合子東京都知事が代表を務める希望の党は、小選挙区、比例代表で
計235人を擁立し、野党再編の核を目指した。 しかし、小選挙区では最大で
も23議席程度しか見込めず、10議席台にとどまる可能性がある。特に新人
候補の苦戦が目立っている。比例代表と合わせても公示前勢力(57議席)に
届かない見通しで、さらに失速した。7月の東京都議選では小池氏が率いた
都民ファーストの会が圧勝したが、今回、希望の党が都内で優勢な小選挙区
はない。立憲民主党や共産党と競合し、政権批判票が分散したことが響いた
ようだ。希望の党と連携する日本維新の会も伸び悩み、公示前勢力(14議席
)を維持するめどは立っていない。地盤の大阪で優位に立っているのは19選
挙区中4選挙区程度で、8選挙区では自民党に先行を許す。民進党から希望
の党に合流しなかった候補者を中心にした立憲民主党は勢いを増している。
比例代表では最大で35議席を獲得する見込みで、希望の党を上回り「比例第
2党」になりそうだ。小選挙区と合わせると議席は公示前勢力の3倍に増える
可能性が高い。
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