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ことし3月、福井県池田町で、校舎から転落して死亡した男子中学生について、町の教育委員会が設置した第三者委員会が、担任などからの厳しい指導で追い詰められて自殺したと結論づけたことを受けて、15日夜、保護者会が開かれ、「先生たちがきちんと受け止めて指導を見直してほしい」とする遺族からの手紙が紹介されていたことがわかりました。

福井県池田町の中学2年の男子生徒(14歳)は、ことし3月、校舎から転落して死亡し、町の教育委員会が設置した第三者委員会は、担任などから繰り返し厳しい指導を受けたことで追い詰められて自殺したとする調査報告書を15日公表しました。

家族が担任らと話し合うなどしても指導方法は変わらず、ほかの教員も適切な対応をとらなかったとしています。

公表に先立って、15日夜、中学校の保護者会が非公開で開かれ、この中で、出席者の1人から生徒の遺族の手紙が紹介されていたことがわかりました。

複数の関係者によりますと、「亡くなったことを忘れないでほしい。先生たちがきちんと受け止めて指導を見直し、保護者に説明してほしい」などとする内容だったということです。

教育委員会は、学校の対応に問題があったとして、生徒への指導に関する情報をすべての教職員で共有するほか、保護者に定期的にアンケートを行って意見や要望を学校運営に反映させるなどの再発防止に取り組むとしています。

10月16日 16時40分