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中央アジアのキルギスで行われた大統領選挙で現職の大統領が後継者として指名した前の首相のジェエンベコフ氏が当選し、国内経済が低迷する中、「国民の信頼に応えるため、全力を尽くす」と抱負を語りました。

中央アジアのキルギスの中央選挙管理員会は16日、11人が立候補して前日に行われた大統領選挙の開票結果を発表しました。

それによりますと、開票率98%の時点で、現職のアタムバエフ大統領が後継者として指名した、前の首相のジェエンベコフ氏がおよそ55%の票を獲得し、野党第1党の党首、ババノフ氏などを退け、初めて当選しました。

これに先立ちジェエンベコフ氏は15日、記者会見を行い、「国民の信頼に応えるため、全力を尽くす。私の課題は、これまでの成果を維持し、経済を強化することだ」と述べ勝利を宣言しました。

当選したジェエンベコフ氏は58歳。アタムバエフ政権で首相や大統領府の第1副長官を歴任しました。

キルギスでは、経済の低迷や失業を背景に、シリアに渡り過激派組織IS=イスラミックステートに参加する若者も少なくなく、ことし4月にロシア第2の都市サンクトペテルブルクの地下鉄で起きたテロ事件でも捜査当局がキルギス出身の男の犯行と断定するなど、イスラム過激派への対策が課題となっています。

10月16日 20時28分

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