フィリピンのドゥテルテ大統領は、南部ミンダナオ島で続く戦闘で軍が現地のイスラム過激派組織の最高幹部らを殺害したことを受けて17日演説を行い、「街をテロリストから解放した」と述べて武装勢力の掃討がほぼ完了したという考えを強調しました。

フィリピン南部ミンダナオ島の都市マラウィでは、政府軍と過激派組織IS=イスラミックステートを支持する地元のイスラム武装勢力との間で戦闘が続いていて、16日、軍が、現地のイスラム過激派組織の1つ、「アブサヤフ」の最高幹部らを殺害し、掃討作戦は最終段階に入っています。

こうした状況を受けて、フィリピンのドゥテルテ大統領は17日、マラウィで軍の兵士らを前に演説し、「マラウィをテロリストから解放した」と述べ、武装勢力の掃討がほぼ完了したという考えを強調しました。

ただ、マラウィの市街地の一角で武装勢力側30人ほどが地元の住民を人質にとって抵抗を続けていて、軍は、完全な制圧に向けて引き続き掃討作戦を進めることにしています。

フィリピンのミンダナオ島では、今回のイスラム武装勢力のほかにもISに忠誠を誓う複数の勢力が存在していて、依然、大きな課題として残っています。

10月17日 23時02分
NHK NEWS WEB
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