当せん者が現れなかった宝くじの当せん金を最大で2億円まで分配できると、うその電話で持ちかけられた東京の77歳の男性が、供託金の名目で現金3200万円をだまし取られ、警視庁は詐欺事件として捜査しています。
警視庁によりますと、ことし5月、東京・墨田区の77歳の男性の自宅に調査会社の社員を名乗る男から電話で「当せん者が現れなかった宝くじの当せん金を審査に合格すれば分配できる」と持ちかけられました。

この話を信じた男性は、自分の経歴やお金の使いみちなどを記した審査用紙を、指定された連絡先に送ったところ、今度は当せん金を管理している会社の社員を名乗る男から「審査に合格したので1億円を分配できるが、そのうちの一部を供託金として預けてほしい」と電話がきました。

その後もやり取りを重ねる中で、男性に分配されるとする金額は最大2億円まで引き上げられ、男性はおよそ2か月の間に指定された都内の路上や駐車場で、現金合わせて3200万円を手渡ししたということです。

しかし、分配されるはずのお金が振り込まれなかったため、不審に思った男性が警視庁に相談したところ、だまされていることに気づいたということです。

男性は株を売却するなどしてお金を用意していたということで、警視庁が詐欺事件として捜査しています。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171018/k10011182091000.html