札幌市は、地下鉄南北線さっぽろ駅のコンコースに「アイヌ文化を発信する空間」を整備する。北海道観光の玄関口で、アイヌ文化の魅力を伝えるのが狙い。事業費はハード面だけで約2億円。2019年3月のオープンを予定している。

 整備される場所は、同駅の南北の改札口の間で、面積は338平方メートル。JR札幌駅側に、縦約2メートル、横約3・8メートルの大型画面を設置し、アイヌ語併記の天気予報やアイヌアートの映像などを上映する。

 中央には、フキの葉の形をイメージしたテーブルとベンチを配置。天板に投影された小動物に手をかざすと、アイヌの姿に変わってあいさつをするという、遊び心たっぷりの映像展示も計画している。

 見る角度によってアイヌの神々である動物が動いて見えるマジックムービングの柱や、自由に触ることのできるアイヌアートのオブジェなども設置。アイヌ文化に親しんでもらう工夫が数多く用意される。

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