>>239
大漁旗を法令で禁止したらええわ
>
大漁旗は「たくさん獲れるほど儲かる、えらい」の象徴だね。
「江戸時代までならそれでも良かった」と思うが、
明治以降は漁業技術や船の能力も大幅に上がり出し、
今は水産資源を簡単に枯渇させることが出来るまでになっている。

今は漁獲制限せざるを得ないので、付加価値の高い水産物を効率良く獲ることが求められる。

そうしないと、やがて日本の水産資源は枯渇し、日本の漁業や水産業は衰退するので。
(サンマではその傾向が顕著に表れていて、
日本の沿岸で獲れなくなって来たのでサンマを獲る船が大幅に減っている。)

・ちなみにサンマは日本固有種、日本の魚では無く、太平洋を広域に回遊している魚。
サンマやマグロ、カツオなど広域に回遊する魚を「高度回遊魚」と言う。

水温が下がってくる秋から冬にかけて産卵のために南下する。
秋になって日本沿岸に南下して来た脂が乗ったサンマの個体群を
日本の漁師は漁獲する訳だ。
(台湾や中国は、日本の排他的経済水域の外、公海上で大きな母船を使って長期間獲っている。

日本のサンマの船は総じて小さい。
岸の近く漁獲し、なおかつ、
台湾などより効率良くたくさんの漁獲出来るので小さい船でもいい訳だ。
岸近くなので新鮮なサンマを漁獲出来る)

なので、日本沿岸以外でも南下しているようだ。

だから、サンマの高不漁の原因を探る時には、
太平洋全体のサンマの資源量と日本沿岸に接近して来た個体群量の両方を考慮して
考察する必要がある。

日本沿岸に接近する個体群が少なくても、サンマ資源の全体量が多ければ、
サンマの資源は枯渇せず持続可能となる。

昨今、日本近海近くの海域にいるサンマの個体群が少ないことが確認されている。
そもそも日本近海近くの群れが小さく少ないので、
秋になり日本沿岸に来遊するサンマの個体群も減ってしまう傾向があるようだ。

「なぜ日本近海近くの群れが小さく少なくなっているのか?」の原因は詳しく分かっていないようだ。

最近サンマの不漁のニュースが度々あるが、
乱獲や日本沿岸の高水温(サンマは15度ぐらいの冷たい水を好むから)などが
識者によって様々な理由が挙げられているが、特定されている訳でも無いようだ。

日本近海の群れの減少、乱獲や高水温などなどが複合して不漁になっているのかもしれない。

現状サンマ全体の資源量は枯渇の心配は無いようだが、
このままでは乱獲状態になり、やがて資源が枯渇して行くリスクは充分に高いと思う。

特にサンマやマグロ、カツオなどの『高度回遊魚』は、漁獲制限など
他国と協調した将来的に持続可能な『水産資源保護』の枠組みが必要不可欠となってくる。

『サンマの資源量が充分なうちに』、
台湾や中国など近隣各国との間で
有効で持続可能な資源保護の枠組みを早期に作るべきだろう。
一度減らすと、厳しい漁獲制限をかけても資源が復活して来ないケースもあるから。