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10月27日 5時07分

ことし3月に議会選挙が行われたオランダでは、過去最長の7か月余りに及ぶ連立交渉の末、第3次ルッテ政権が発足したものの、野党第1党には移民排斥を訴える極右政党が躍進したことなどから、ルッテ政権は難しいかじ取りを迫られることになりそうです。

ことし3月に行われたオランダ議会下院の選挙では、ルッテ首相率いる中道右派の自由民主党が、第1党の座を伺う勢いだった極右政党の自由党を退けて第1党となりましたが、過半数には遠く及ばず連立交渉が続けられてきました。

交渉は移民政策などをめぐって難航し、過去最長の225日におよびましたが、自由民主党など中道の政党を中心とする4党による交渉がまとまり、26日、第3次ルッテ政権が発足しました。

ルッテ首相の続投が正式に決まったことについて、EUのトゥスク大統領は「さらに緊密に協力していけることを楽しみにしている」とする声明を発表し、祝意を示しました。

ただ、4党での連立になったことに加え、連立与党で過半数を1議席上回るにすぎないことから、議会運営は容易ではないと指摘されています。

さらに、移民の排斥などを掲げる極右政党の自由党が野党第1党に躍進し、発言力を増していることなどから、ルッテ政権は難しいかじ取りを迫られることになりそうです。

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