10月28日 2時41分

28日で、3年後の東京オリンピックの開幕まであと1000日です。大会で注目を集める陸上のマラソンコースが組織委員会と国際陸上競技連盟との間でほぼまとまり、東京マラソンのコースをベースに、銀座や皇居の二重橋前など東京の名所をめぐることがNHKの取材でわかりました。
東京オリンピックのマラソンコースは、組織委員会がメインスタジアムとなる新国立競技場の発着を基本に国際陸連との間で調整を続けてきましたが、28日までに組織委員会の案について国際陸連の内諾が得られ、その全容がNHKの取材でわかりました。

組織委員会は詳細を公表していませんが、その案によりますと、コースは東京マラソンをベースに新国立競技場をスタートしたあと靖国通りを東へ向かいます。
東京ドームの前を通って神田を抜け、日本橋を通過したあと、そこから北上して浅草で折り返します。
そして銀座、新橋と南下したあとは増上寺で折り返し、再び銀座を駆け抜けます。
コース終盤は、皇居を臨むことができる内堀通りを走って二重橋前で折り返し、フィニッシュの新国立競技場へ向かいます。

東京マラソンのコースとの大きな違いは、スタートが都庁ではないことと、隅田川を渡らないこと、それに皇居周辺に折り返し地点が設けられることです。
コースをより東京の中心部とし、銀座や皇居の二重橋前など名所を走る距離を増やすことで、マラソンを通じて東京の魅力を世界に発信する狙いがあります。

組織委員会は、コース選定に大きな権限を持つ国際陸連の内諾が得られたことから、今後、東京都とともに、道路を管理する自治体などとの調整を急ぎ、今年度内に国際陸連の正式な承認を得たい考えです。
前回 東京大会のコースは
1964年の東京オリンピックのマラソンは、国立競技場をスタートし、新宿から甲州街道に入って調布市で折り返し、国立競技場に戻るコースでした。
優勝したのはエチオピアのアベベ選手で、“はだし”で走って優勝したローマ大会に続いて2連覇を果たし、“はだしのアベベ”として世界を魅了しました。
また円谷幸吉選手も初出場で銅メダルを獲得し、懸命に走る姿で多くの人に感動を与えました。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171028/k10011201331000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_001