10月28日 5時51分配信:NHKニュース
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171028/k10011201351000.html

インドネシアで、ジャーナリストらが参加して、インターネット上のうそのニュース、「フェイクニュース」などの対策について考えるイベントが開かれました。

首都ジャカルタで27日開かれたイベントは、インターネット上のうそのニュース、「フェイクニュース」や「ヘイトスピーチ」と呼ばれる民族差別的な言動などの拡散を防ごうと、インドネシア政府が開きました。

インドネシアでは、ことしに入り、「ホームレスのような格好の男性が子どもを誘拐しようとしている」というネット上の情報を信じた人たちが各地でホームレスなどを襲い、2人を殺害する事件も起こっていて、フェイクニュースの拡散が社会の実際の脅威になっています。

イベントでは市民団体やIT企業の担当者らが個別のブースを設け、来場者にフェイクニュースの現状や自衛策などを説明していました。
このうちフェイクニュースを監視している市民団体に所属するジャーナリストは、真偽が分からないような記事や情報をネット上で見かけたらすぐに引用しないようにしたうえで、情報を報告するよう呼びかけていました。

市民団体の代表は「とても多くの人が関心を持ってくれています。フェイクニュースなどに対する問題意識を高めるための活動を続けたい」と話していました。