「第99回県畜産共進会」(神戸新聞社など後援)が29日、兵庫県姫路市神屋町のキャスティ21イベントゾーンで開かれた。県内各地の予選を勝ち抜いた牛計107頭が競い合い、肉牛の部の最高賞に宍粟市の谷口隆博さん(56)が肥育する「金太郎」が輝いた。西播磨のブランド牛「姫路和牛」の普及にも弾みがつく結果で、関係者は受賞を喜んだ。

 JA全農兵庫が毎年開く品評会で、姫路での開催は46年ぶり。今回は、種牛の部に42頭、肉牛の部に65頭が出品された。

 県立農林水産技術総合センターの職員らが審査委員を務め、ずらりと並んだ牛の体格や肉付きなどをチェック。金太郎は、肩から背中、腰の張り具合が抜群に良く、皮下脂肪の量も適度なことから、最高賞に当たる「名誉賞」に選ばれた。

 谷口さんにとって初の名誉賞。「地元開催でプレッシャーがあったが、牛に風邪をひかせないよう、健康管理に注意を払ってきた。受賞はとてもうれしく、姫路和牛を広める上で励みになる」と破顔した。

 肉牛は早速競りにかけられ、金太郎は756万1080円で落札された。

 会場では姫路和牛をPRするグルメイベント「姫路和牛まつり」も同時開催。14ブースで、姫路和牛と姫路グルメポークの「桃色吐息」を使ったソーセージや姫路和牛コロッケが販売され、雨にもかかわらず、多くの市民が買い求めていた。(金 旻革)

肉牛の部で最高の名誉賞を受賞した谷口隆博さん(左)と「金太郎」
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販売された姫路和牛を使ったソーセージ
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配信2017/10/30 05:30
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