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10月30日 20時14分

証券大手3社のことし4月から先月までの中間決算は、株価が上昇し取り引きが活発だったことから、売り上げと経常利益で見ますと3社ともに前の年の同じ時期を上回り、増収増益となりました。
証券大手3社はことし4月から先月まで半年間の中間決算を30日までに発表しました。

それによりますと、一般企業の売り上げに当たる「収益」は「野村ホールディングス」が7123億円と前の年の同じ時期を3.9%上回ったほか「大和証券グループ本社」が4.5%上回って2394億円、「SMBC日興証券」も10.6%上回って1648億円と、いずれも増収となりました。

また、期間中のもうけを示す経常利益も3社そろって増益を確保しました。

これはことし6月に日経平均株価が1年半ぶりに2万円台まで回復するなど上昇傾向が続き、取り引きが活発になったことで手数料収入が伸びたことが主な要因です。

会見で野村ホールディングスの北村巧CFOは「株価の値上がりの中身を見ると企業業績の上方修正などによるもので、株価は決して割高とは言えない。ただ、株式を売って得た利益をすぐ次の投資に振り向けるよりは環境を見定めようとしている個人投資家が多い」と述べました。