「神戸製鋼所」の検査データ改ざん問題で、航空機やロケットの部品を調達していた大手機械メーカーの「三菱重工業」は今後、取り引きを神戸製鋼から別の会社に切り替えることも検討する考えを明らかにしました。

三菱重工はH2Aロケットや子会社が開発中のジェット旅客機「MRJ」の部品に検査データが改ざんされた神戸製鋼の製品を使っていたことが明らかになっています。

これについて三菱重工の小口正範常務は31日、中間決算の記者会見で「アルミ製品の部品についてはMRJにとどまらず、製造している航空機全般の問題になっていると認識している」と述べました。

そのうえで小口常務は「現在、試験飛行中のMRJの機体については安全性は問題ないと認識している。ただ、今後の量産機については今のままいくのか、入れ替えていくのか当然検討のそ上にあがる」と述べ、今後、部品の調達先を神戸製鋼から別の会社に切り替えることも検討する考えを明らかにしました。

神戸製鋼の取引企業の間では、調達先を他社に切り替えたり部品の交換費用の支払いを求めたりする動きが出始めていて、今後、神戸製鋼の業績に影響することも予想されます。

配信10月31日 15時34分
NHK NEWS WEB
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