東京都目黒区は1日、健康福祉部生活福祉課の50代の男性職員が、平成28年度に担当していた生活保護受給者の預金32万円を無断で引き出し、着服していたことがわかったと発表した。すでに全額を返還したが、着服した理由については明らかにしていないという。

 この受給者の場合、通帳や印鑑は福祉事務所が一時的に保管した後、金銭管理事業者に預けられたはずだった。しかし、男性職員は規則に反して自ら所持し続け、今年7月27日から9月27日までに8万円ずつ4回引き出していた。

 今年度の担当職員が9月中旬、受給者の通帳が所在不明であることに気づいたことから調査を始め、先月11日以降、生活福祉課係長が男性職員への聞き取りなどを行ってきた。男性職員は平成17年度から同課に在籍しており、区は同様の事案がないかどうかを調べるとともに、職員の処分についても厳正に対処するとしている。

 青木英二区長は「早急に全容解明するよう調査を進めるとともに、再発防止策を実施してまいります」とのコメントを発表した。

配信2017.11.2 13:11
産経ニュース
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