福岡市中央区で今年4月、現金約3億8千万円が奪われた事件で、容疑者の一部が「被害者側も合意した『出来レース』と別の容疑者から説明を受けた」という趣旨の話をしていることが2日、分かった。福岡県警は、被害者側の合意はないとし、事件前の容疑者間のやりとりを調べる。

 関係者によると、容疑者の一部は「事件当日になり話が違うと思ったが、流されるまま行動した」などと話しているという。受け取った報酬が10万円だけだったと明かす容疑者もおり、県警は現金の分配状況も調べる。

 県警は10月31日、強盗致傷容疑で東房義昭容疑者(44)や平井啓太容疑者(25)ら、東京や大阪などに住む男7人を逮捕。ワゴン車を解体業者に引き渡したとして証拠隠滅容疑で福岡市の男2人を逮捕した。東房、平井両容疑者が中心となって事件を計画していたとみる。

 事件は4月20日午後0時25分ごろ、みずほ銀行福岡支店前の駐車場で発生。被害男性が男2人に催涙スプレーのようなものを吹きかけられ、現金入りのキャリーバッグを奪われた。

配信2017.11.2 17:51更新
産経WEST
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