神奈川県座間市で切断された9人の遺体が見つかった事件で、白石隆浩容疑者が、ツイッターで誘い出す際、自宅の比較的近くに住む女性を選んでいた可能性があることが分かった。

 死体遺棄の疑いで逮捕された白石隆浩容疑者は、「首吊り士」や「死にたい」などのツイッターアカウントで、自殺を考える女性に接触し、座間市の自宅アパートに誘い出していたことが分かっている。

 このうち、先月、「首吊り士」のアカウントから接触された西日本に住む30代の女性は、まず最初に、白石容疑者から住まいを尋ねられていた。

 西日本在住の女性(30代)「きれいに死にたいのであれば、死後、誰かに下ろしてもらう必要があります。お住まいは何県でしょうか。自分の(家と)近ければ、死ぬのをお手伝いしますよ、と」

 しかし、西日本在住であることを伝えると、「距離が近ければお力になれたのですが残念です」などと、態度が消極的になったという。

 一方、「死にたい」というアカウントで接触した千葉県の21歳の女性には、様々な写真を送って、執ように自宅で会うことを求めていた。

 千葉県在住の女性(21)「(やりとり開始の)1週間後くらいに、彼の住んでいる場所に来てくれないかと。最初、すごく嫌がっていたんですけど、会おうとなったときに、やっと顔写真を送ってくれて」

 顔写真のほかにも、自宅近くのカレー店やラーメンを調理したときの写真などを送って、一緒に食事することを求めたり、料理好きであることをアピールしたという。

 さらに、女性が「洗脳」に関心があると伝えると、「洗脳」に関する本の写真を送ってきていた。

 警視庁の調べに対し白石容疑者は、誘い出した女性が暮らす場所の最寄り駅に迎えに行くことが多かったと話しているということで、警視庁は、自宅のある神奈川県に比較的近くに住む女性を選んで誘い出した可能性もあるとみて調べている。

URL先に動画があります
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20171104-00000014-nnn-soci