http://jp.reuters.com/article/blog-ethiopia-beetles-idJPKBN1D20JS

[アディスアベバ 27日 ロイター] - エチオピアの首都アディスアベバにあるキンフェ・アベラさん(74)のガレージでは、走らなくなった50年物のフォルクスワーゲン・ビートルが「死後の生活」を送っている。これらビートルの部品は決して捨てられることはなく、他のビートルが市内を走り続けられるよう再利用されている。

ビートルは1930年代、ドイツ人家庭のために安価な「国民車」を生産したいというナチス・ドイツを率いた独裁者アドルフ・ヒトラーの思いから誕生した。第2次世界大戦後、ビートルは世界中で何千万台も売れ、1960年代にはハービーという感情のあるビートルが活躍するディズニー映画「ラブ・バッグ」の主役にもなった。

元祖ビートルの生産は2003年に終了したため、本物のスペアパーツは入手困難となっている。したがって、エチオピアの自動車修理工は、他のビートルを生かすため、一部のビートルを「解体」しなくてはならない。

「状態の悪いのが1台あれば、それを解体して、その部品を他の車に利用する。そのようにして寿命を延ばしている」と、過去60年にわたりビートルを扱うガレージオーナーのキンフェさんは言う。

「フォルクスワーゲンのビートルは低所得者のための車だ。決して期待を裏切ることはない。どこにでも連れていってくれるし、機能性は素晴らしい」

「ドイツ人がビートルの生産を続けていてくれたら。彼らはビートルを見捨て、崩壊が始まった」とキンフェさんは言う。

「ビートルは素晴らしい車だ」と、キンフェさんのガレージで働く修理工のテフェリ・マーコスさんは話す。「修理すると、心が満たされる。ボディーの色を変えたければ、どんな塗料でも吸収してくれる」

エチオピアでは、国内市場向けに年間約8000台の商用車やその他の車両が生産されており、そのうち約4分の1が乗用車だ。新たな中間層の台頭とともに、高価な輸入車の数も増えている。

「ドイツ人がビートルの生産を続けていてくれたら。彼らはビートルを見捨て、崩壊が始まった」とキンフェさんは言う。

「ビートルは素晴らしい車だ」と、キンフェさんのガレージで働く修理工のテフェリ・マーコスさんは話す。「修理すると、心が満たされる。ボディーの色を変えたければ、どんな塗料でも吸収してくれる」

エチオピアでは、国内市場向けに年間約8000台の商用車やその他の車両が生産されており、そのうち約4分の1が乗用車だ。新たな中間層の台頭とともに、高価な輸入車の数も増えている。

(写真:Tiksa Negeri 文責:Kumerra Gemechu、Aaron Maasho)

2017年11月2日 / 07:44 / 12時間前更新

エチオピアの首都アディスアベバで9月撮影(2017年 ロイター/TIKSA NEGERI)
https://photos.wi.gcs.trstatic.net/e9hyHkaRFZdDV_jLZuTS6ntwYjSFemHTHSgmW_RTxch9lEWqEQuEr0JSa3323Ktoj_luEjasM_LpM8QfeU5tjA
エチオピアの首都アディスアベバで10月撮影(2017年 ロイター/TIKSA NEGERI)
https://photos.wi.gcs.trstatic.net/e9hyHkaRFZdDV_jLZuTS6vGX_lb_JAjA3zvqVPrsUGdjKxoKTaT7B0IBI5yFoFX4y6HZJMMlXd6Y1DX2E6e5iA
エチオピアの首都アディスアベバで9月撮影(2017年 ロイター/TIKSA NEGERI)
https://photos.wi.gcs.trstatic.net/e9hyHkaRFZdDV_jLZuTS6u5OAML4xd-FIPVD5J7F_GKIzf96pYjLgkSFDZHuHHaLo4J7qU7Awu7b4X1i5NekIQ
エチオピアの首都アディスアベバで9月撮影(2017年 ロイター/TIKSA NEGERI)
https://photos.wi.gcs.trstatic.net/e9hyHkaRFZdDV_jLZuTS6sZ6iV-9mu-jejRINbUFgHQghsMk-VS84gzbPzpRN0ax0ARgS2d8QB997ScNeZKvhg
エチオピアの首都アディスアベバで9月撮影(2017年 ロイター/TIKSA NEGERI)
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