福岡市南区の女性から現金計1715万円をだまし取ったとして、福岡県警は6日、建設業の男とその長男を詐欺の疑いで逮捕し、発表した。長男が女性の息子などを装って主に電話をかけ、父親が見張り役をしていたとみて調べている。

 逮捕されたのは、熊本市東区上南部1丁目の上村伸一(53)と、長男で東京都昭島市中神町の自称飲食店経営、顕斗(けんと、26)の両容疑者。伸一容疑者は否認し、顕斗容疑者は「黙秘する」と話しているという。

 宗像署によると、2人は昨年12月5〜7日、無職女性(81)方に、女性の息子や弁護士をかたって電話。「会社の金で株を買った。監査が入る前に金を入れなくてはならない」などと言い、2回に分け計1715万円を受け取り、だまし取った疑いがある。父親と同居していた女=別の詐欺未遂罪で起訴=の供述などから親子が浮かんだという。

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