郡山署は8日、孫を名乗り郡山市の70代男性から現金をだまし取ろうとした男を、だまされたふりをして容疑者を摘発する「だまされたふり作戦」を使って東京都内で現行犯逮捕した。県警によると、犯人が現金を東京まで持って来るよう要求する「上京型」の「なりすまし詐欺」事件で、都内の受け渡し現場で容疑者摘発につながったケースは県警初。

同署によると、詐欺未遂の疑いで現行犯逮捕したのは東京都渋谷区、自称アルバイト、容疑者男(29)。逮捕容疑は、仲間数人と共謀し、孫を装って郡山市の70代男性方に「1000万円借りて投資したが、詐欺にあった」「400万円集めなければならない」などと電話し、現金100万円をだまし取ろうとした疑い。

同署によると、詐欺に気付いた男性が同署に通報。同署は県警捜査2課特殊詐欺特別対策室と連携し、「だまされたふり作戦」を男性の協力で実施した。だまされたかのように装った男性が、現金の受け取り場所に指定された東京都江東区の駐車場に向かい、署員らが弁護士を装い現れた容疑者男を逮捕したという。

配信2017年11月09日 08時52分
福島民友
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