バス運転手が運賃17万円超着服 尼崎市の外郭団体
2017/11/9 11:20
https://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/201711/0010717327.shtml

 兵庫県尼崎市内でバスを運行する同市の外郭団体「尼崎交通事業振興」は9日、乗客の運賃から計17万2750円を着服したとして、10月31日付で男性運転手(33)を懲戒解雇にしたと発表した。
 同社によると、運転手は入社2カ月後の2014年10月以降、運賃を手で受け取り、一部を料金箱に投入し、残りを自分のポーチに入れる着服行為を繰り返していたという。
 10月21日、乗客から「運転手が両替機の投入口に紙を詰めて使えないようにし、料金を手で受け取っている」という情報が寄せられ、不正が発覚。着服は約1600回に上り、男性運転手は「弁当やたばこ、缶コーヒーなどの購入に充てた」と説明したという。運転手は全額を同社に返した。
 同社は自主路線と尼崎市バスの一部路線を運行。昨年3月に市バスが民営化された後は、事業を引き継いだ阪神バスの一部路線で運行を受託している。(小林伸哉)