大阪市立桜宮高校バスケットボール部の男子生徒(当時17)が2012年に自殺した問題で、市は9日、市が遺族に支払った損害賠償金など8723万円の半額を、部の顧問だった元教諭の男性に支払いを求める訴訟を大阪地裁に起こしたことを明らかにした。提訴は8日付。

 バスケ部主将だった生徒は12年12月に自殺し、元教諭は暴力をふるっていたなどとして懲戒免職となった。遺族が市に損害賠償を求めた訴訟では、元教諭の暴行などが自殺の原因として支払いを命じる判決が確定。市が賠償金と遅延損害金を支払っていた。

 また、吉村洋文市長は9日の会見で、体罰やいじめなど学校でおきた事案の場合、公開の裁判ではなく、仲裁機能を備えた第三者機関が解決を図ることができる仕組みづくりを国に要望する考えを示した。(金子元希)

配信2017年11月9日19時38分
朝日新聞デジタル
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