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11月9日 21時09分

大手住宅メーカーの「住友林業」と建設会社の「熊谷組」は、株式を互いに持ち合う資本提携を行い、国内市場の縮小が見込まれる中、海外市場や新たな事業分野への取り組みを強化することになりました。

発表によりますと、住友林業は熊谷組の株式の20%を、熊谷組は住友林業の株式の2.85%をそれぞれ今月中に取得して資本提携を行います。

それぞれが中核の事業としている国内の住宅や土木建設の市場は、人口の減少に伴って縮小が見込まれています。このため、今回の資本提携をきっかけに、住友林業は、熊谷組が海外に持つネットワークを活用して、木材を生かした海外での都市開発事業を強化したい考えです。
一方、熊谷組は、再生可能エネルギーの事業を強化する一環として住友林業と新会社を設立し、木材を燃料とするバイオマス発電事業に乗り出す方針です。

会見で住友林業の市川晃社長は「自社になかった大規模建設の技術などを提供してもらいながら、木を生かした街作りを一緒に進めたい」と述べました。
一方、熊谷組の樋口靖社長は「建設業界は今は好調で、こうしたときこそ、それぞれの強みを生かして成長できるよう決断に踏み切った」と述べました。

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