TPP11の大筋合意までは11カ国にも大した利害の対立がないから
汗をかく国(日本とオーストラリア・ちょっと前までのニュージーランド)が主導すればこぎつけられる。
問題はTPP11がアメリカの復帰を前提とした各国にとって暫定的なものに過ぎないこと。
ここから調印・発効までの間に「アメリカの参加を見極める(ないしは中国の意向を忖度する)」という理由で保留する国が出てくる可能性が極めて高い。
アメリカの出方と中国が主導するRCEPの行く末が確定的なものなら駆け引きもそれほど必要ないけど
現時点では11カ国がアメリカ・中国を含む他の国が持たないカードを一枚手に入れるということになるだけ。
そのカードも先のTPPのときに日本がやったような「先行承認してはずみをつける」みたいな無駄な使い方をしたのでは意味がない。