https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20171112-00000196-fnn-bus_all
日本の果物消費は、落ち込み続けています。

そういった中でも、キウイフルーツの消費量は、2007年から、1.6倍に伸びています。
しかし、わたしたちが口にするキウイの7割は、ニュージーランドからの輸入。
ニュージーランド産の出荷数が少ない時期に、国産キウイを普及させようと始まった、新しい取り組みを取材しました。

都内の倉庫に積み上げられた箱。
中のキウイを1つ1つ見ると、「宮崎」と書かれたシールが貼ってある。
その味は、かまなくても、口の中に溶け込んでいくくらい、柔らかくて甘い。

1個で、ビタミンCがレモン8個分にのぼるという、この「サンゴールドキウイ」。
およそ1カ月前に、宮崎・都農町で、収穫の時を迎えていた。
ニュージーランド産のキウイが品薄になる、4〜12月に、国産キウイを生産しようと、2年前から、ニュージーランドの技術支援を受け始めた。
キウイを栽培した、ヤン・ベネスさんは「長い道のりでした。思っていたよりも、とても良い出来栄えです」と話した。

火山灰があり、水はけがいい宮崎は、ニュージーランドと地質が似ていて、キウイにとって、絶好の環境という。
ゼスプリインターナショナルジャパン物流管理部のヘイミッシュ・ロビソンさんは「サンゴールドキウイを作っていただく農家を探しているときに、都農町からアプローチがあって。田舎離れも起きているので」と話した。
都農町は、人口およそ1万人。
過疎化を防ぐために、農業を通して、町おこしを進めようとしていて、思惑が合致した。

まもなく、宮崎県で生産されたキウイ、およそ8,000箱(30トン)が出荷・販売される予定で、ニュージーランドからの輸入に依存していた現状に、風穴を開けたいと意気込む。