教団「アレフ」の札幌の拠点施設などを捜索
日本放送協会:2017年11月13日 8時20分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171113/k10011221541000.html
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171113/K10011221541_1711130904_1711130906_01_03.jpg

オウム真理教から名前を変えた教団「アレフ」の信者らが、別の宗教関係の勉強会を名乗って勧誘を行った際、必要な書面を交わさずに入会金などを受け取っていた疑いがあるとして、警察は関係先として札幌市内のアレフの拠点施設などを捜索しています。
警察は教団の勧誘活動の実態についても調べることにしています。

捜索を受けているのは、アレフの全国最大規模の拠点と見られている札幌市白石区の施設のほか、福岡市博多区の施設など、関係先を含む合わせて5か所です。

捜査関係者によりますと、アレフの信者3人はことし2月、札幌市で教団とは別の仏教関係の勉強会を名乗って20代の女性を勧誘した際、必要な書面を交わさずに入会金などを受け取ったとして、特定商取引法違反の疑いが持たれています。
女性は、勉強会の内容が実際はアレフの勧誘だったのではないかと不審に思い、警察に相談していました。

警察は13日朝から一斉に信者の自宅や教団施設を捜索し、このうち、札幌市白石区の施設にはおよそ60人の捜査員が入りました。

アレフをめぐっては、麻原彰晃、本名、松本智津夫死刑囚の写真を施設内に掲げるなど、今も強い影響を受けていると見られ、若い世代を中心に信者を増やしていることから、警察は今回押収する資料の分析を進めて教団の勧誘活動の実態についても調べることにしています。

札幌の施設は全国最大規模の拠点とされる
公安調査庁によりますと、去年の調査で、アレフの信者数は在家と出家を合わせて全国におよそ1500人いると見られています。
北海道では札幌市を中心にここ数年信者が増え続け、今では全国で最も多いおよそ300人に上っていると見られています。

今回、捜索箇所の一つとなった札幌市白石区の施設は4階建てで、全国で確認されているアレフの施設の中では最大規模の活動拠点とされています。

施設には出家信者が住み込んでいると見られるほか、修行やセミナーの会場として利用されているということで、公安調査庁が団体規制法に基づいて立ち入り調査を行うなど監視を強めています。