メディア報道において、民主党政権以前の時代から安倍政権に代わって、
大きく変わった点が一つあります。
それは官僚の汚職事件や、役人腐敗報道が、激減しているという点です。

一体何が起きているのか?

民主政権誕生前まであれほど官僚主導を批判し、ノーパンしゃぶしゃぶ事件や
居酒屋タクシー問題などの官僚不正を追求してきたメディアが、
全くと言っていいほど官僚の不正を報道しなくなってきています。

原因として考えられる大きな要因は、メディアの利益至上主義に
よる調査報道の軽視。それによる不正を暴く調査力の低下です。
そして記者クラブ制度に守られて、役所発表を鵜呑みに垂れ流す、
切り張り記事の乱発です。水は常に低きに流れるようです。

そして気が付けば今では、大手メディアの大半はがっちりと官僚と
タッグを組むようになっています。官僚主導を猛烈に批判して、
民主政権を誕生させたメディアが、手のひら返しで政治主導こそが
諸悪の根源とばかり、公僕であるはずの役人の代弁者となったのです。

そこで起きるべくして起こったのが、例の『加戸隠し』ですね。
官僚の頂点に立って政治を批判した前川前文科次官の発言だけを
大々的に取り上げてモリカケ問題を作りあげました。   
そして民主的に選ばれた政治家である加戸元愛媛県自治の国会証言を
同じ答弁時間なのに1/20の時間しか報道しませんでした。   

今の世の中で一番喜んでいるのは、全くチェックが入らない事を
良いことに、悪事の限りを尽くしている腐敗官僚たちのはずです。

国民はもう皆気づいています。       
大手メディアが、そして野党が、如何にピント外れな追求を  
行っているかということに。彼らに少しでも良心が残っているなら、
真の不正を追求する姿勢を、自ら取り戻すべきでは無いでしょうか?