>>936-937 プラット&ホイットニーのTF-30エンジンはF-111Bアードバークの負の遺産でな。
空軍と海軍の次世代戦闘機計画を1機で満たすためにムチャな新技術を
山のように盛りまくった挙げ句、できあがったのは爆撃機で空母に積めないあかんやつやった。
可変翼機構もAWG-9火器官制システムもAIM-54フェニックスミサイルもTF-30ファンジェットエンジンもこの機体で完成した。
だからあとは空母に載る小型化をすればよかった。だからたった1年で試作機が初飛行したわけ。
にしても高空を低速で飛ぶときと、低空低速からのフルスロットルでは極めて気難しいエンジンだったのさ。
もともとF-14は、A型ではこのエンジンを流用して迅速な実用化を図り、
続くB型で信頼性が高い新型エンジンを待って完成させる2段式の計画だったんだ。
いろいろ横槍でつつかれてBもCも流れちゃううちにデジタル化に乗り遅れて、
変身の予算をカットした海軍に多大な損失を責められて「ちょwそれwわしのせいやないしw」で引退させられた。
引退直前、無敵の防空戦闘機としては絶対やんねえが矜持だった爆撃任務が下された。
胴体下には米軍がもつありとあらゆる兵器を吊れると豪語していたが、まさかのレーザー誘導爆弾満載。
しかし付けてみるとF-18の倍も積めて遥か内陸に攻め込めて、複座なので照準と爆撃を1機でやれた。
もともとF-14には優秀な搭乗員が選別されていたため技量もあいまって鬼神のごとき精密な猛攻。
さすが海軍の看板だムチャ振りされても完璧だと大絶賛を浴びた。
付いた渾名がボムキャット。ちょっと笑うかどうか迷う贈り名となって有終の美を飾った。