0001ばーど ★
2017/11/14(火) 05:43:34.66ID:CAP_USER9https://www.cnn.co.jp/storage/2017/11/13/5691ac49413ce730a9036eb771b48634/rohingya-massacre-1-story-top.jpg
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(CNN) 少数派イスラム教徒ロヒンギャの住民が虐殺されたと伝えられるミャンマー西部ラカイン州。同州トゥラトリ村に住んでいたロヒンギャ女性のムムタズさんは、焼け焦げて互いにもつれ合った複数の遺体の上に自分も放置されていたと証言する。
「彼らは次々に人を殺して遺体をうず高く積み上げた。まるで竹材のように」「遺体の山には人の頭や人の脚があった。自分がどうやって抜け出せたのか分からない」。ムムタズさんはそう振り返る。
恐怖はそれで終わらなかった。遺体の山から抜け出したムムタズさんは民家に引きずり込まれ、複数の兵士によって強姦されたと訴える。その後、この家は施錠され、放火されたという。
ムムタズさんは、家の中にいた7歳の娘のラジアさんに助けられ、壊れたフェンスの隙間から脱出して物陰に隠れた。やがて2人を発見した村人の助けを借りて、隣国バングラデシュへ避難した。
支援団体によると、バングラデシュへ逃れたロヒンギャの難民は8月25日以来、61万5000人に上る。
ラカイン州北部で起きた衝突についてミャンマー軍は、警察拠点がロヒンギャの武装集団に襲撃された事件を受け、「テロリスト」に対する「掃討作戦」を強化したと主張している。
国連はラカイン州の事態を「民族浄化の典型的な実例」と位置付け、ムムタズさんの村で8月30日に起きた大量殺人については「過去2カ月半で最悪級の残虐行為」と形容した。
バングラデシュ系英国人のドキュメンタリー制作者シャフィール・ラーマンさんは、死亡したりけがをしたりした家族を連れて、血まみれの姿で国境を越えようとするロヒンギャの姿をカメラに収めた。
9月下旬にバングラデシュで会ったムムタズさんは、全身包帯姿で15日間も診療所のベッドから起き上がれず、話すことも水を飲むこともほとんどできない状態だった。しかし10月中旬になると顔や身体のやけどは徐々に回復に向かい、ラーマンさんに体験を語り始めた。
集団強姦や殺人、放火については、ミャンマーを脱出したロヒンギャの多くが証言している。国際人権団体のアムネスティ・インターナショナルは10月、トゥラトリ村の住民30人の証言をもとに、国軍による民族浄化の実態を告発する報告書をまとめた。
住民の証言によると、村の近くにヘリコプター数台が着陸したのは8月30日午前8時ごろ。兵士にラカイン州の仏教徒住民など50人ほどが加わり、ロヒンギャの住民に対して川岸に集まるよう指示した。
高台からこの現場を見ていたという男性によれば、兵士らは集まった住民に向けて無差別に銃を乱射し、同時に民家に火を放ったという。
「大勢の人が銃弾を浴び、うつ伏せに倒れた。地面に倒れた人たちは集められて切り刻まれ、後に川に投げ込まれた」。別の女性はそう証言する。
ロヒンギャ女性のハシナさんは、1歳の娘が生きたまま火を付けられたと訴え、「彼らは私の腕から娘を奪い取ると、火が付いた衣類の山に投げ込んだ」と涙ながらに振り返った。
生き残った人たちによると、この日死亡した人は1500〜1700人に上る。
一方、ミャンマーの事実上の指導者アウンサンスーチー氏の広報はトゥラトリ村の事件について、8月30日にラカイン州の住民や治安部隊が、数百人のテロリスト集団に襲撃される事件が相次いだと説明している。
ムムタズさんたちが身を寄せるバングラデシュの難民キャンプでは、食料や医薬品の確保が難しくなり、国連が大規模な人道危機と位置付ける事態が深刻化しつつある。
ムムタズさんによると、夫は川岸で撃たれ、3人いた息子のうち1人は火の中に投げ込まれ、残る2人は放火された家から脱出できずに死亡した。兄弟や父親も焼かれたり銃で撃たれたりして命を落としたという。
唯一生き残った娘のラジアさんの頭には、殴られた傷痕が残る。だがそれ以上に、心に追った傷はまだ生々しい。
「小さな娘が、何もかも目の当たりにした」「娘は火に包まれた弟を抱き上げようとしたけれど、できなかった」。母のムムタズさんはそうつぶやいた。
CNN 2017.11.13 Mon posted at 17:50 JST
https://www.cnn.co.jp/world/35110319.html