バイト時給、10月は2.5%高の1021円 年末商戦向けけん引 
2017/11/15 13:20
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO23498520V11C17A1000000/

 アルバイト・パート時給が年末年始の繁忙期に向け一段と上昇している。求人情報大手のリクルートジョブズ(東京・中央)が15日発表した三大都市圏(首都圏・東海・関西)の10月のアルバイト・パート募集時平均時給は、前年同月比2.5%(25円)高い1021円だった。2006年1月の調査開始以来の最高額となった。年末年始向けに飲食店店員や販売員の時給が一段と上昇した。
 「フード系」は前年同月比2.2%高い985円。「ファストフードやピザ店で高時給の案件が増えた」(リクルートジョブズ)。コンビニエンスストア店員などの「販売・サービス系」は2.6%高い1007円。比較可能な14年10月以降で初めて1000円を超えた。全国平均で25円の大幅上昇となった最低賃金引き上げの影響が大きかった。
 倉庫作業員や配送ドライバーなど「製造・物流・清掃系」は2.5%高の1012円。「大規模倉庫の新設が相次ぎ、高時給が目立つ」(同社)。「事務系」もコールセンター要員の求人が多く、3.0%上がった。
 地域別では首都圏が2.4%(25円)高の1062円、東海は3.2%(30円)高の963円、関西は2.1%(21円)高の985円だった。
 パーソルキャリア(東京・千代田)が同日まとめた全国の10月のアルバイト・パートの募集時平均時給は、前年同月比3.2%(32円)高い1035円だった。