千葉市が幕張新都心で行ったドローンのデモ飛行(同市提供)
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産経 2017.11.15 11:07
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 千葉市は小型無人機「ドローン」の飛行実験場「ドローンフィールド」を市内3カ所に開設し、12月から民間企業に無料で貸し出す。ドローン関連産業を誘致して技術開発を促進するほか、農業や建設業などでの活用につなげるのが狙い。

 市が開設するドローンフィールドは、大和田調整池の一部(緑区下大和田町、約1万6200平方メートル)▽大高調整池の一部(同区大高町、約8500平方メートル)▽農政センターの一部(若葉区野呂町、約8550平方メートル)。いずれも市有地で、周囲に民家が少なく、安全を確保しやすいことから選んだ。

 大和田と大高の調整池では飛行検証と測量が可能。農政センターでは農作物の生育状況の確認や有害鳥獣の追い払い、種の散布など、農業用ドローンの検証ができる。

 利用対象は市内企業と市内に立地を検討できる市外企業で、個人は対象外。利用条件やルールは今月下旬から市ホームページに掲載する予定。

 千葉市は平成28年に国の国家戦略特区に指定され、ドローンの活用を進めるため国と市、民間事業者で「千葉市ドローン宅配等分科会」を設置。宅配の実現に向け今年4月には幕張新都心、11月には稲毛海浜公園で実証実験を行った。同市の熊谷俊人市長は「多様なドローンの活用についていろいろ実証実験できるようにしたい。関連産業が成長してくれれば」と期待している。問い合わせは市国家戦略特区推進課。電話番号は産経のリンク先