日本ペイントHD、一転最終減益に、今期実質6%減
2017年11月14日 18:19

日本ペイントホールディングスは14日、2017年12月期の連結純利益が340億円になる見通しだと発表した。決算期変更のため単純比較はできないが、前年同期の実績を6%下回る。従来予想は同3%上回る370億円だった。主力の中国で塗料の原材料になる酸化チタンの価格が想定以上に高騰しているため。

売上高は従来予想から280億円引き上げ、18%増の6050億円を見込む。国内外で塗料の販売数量が増え、3月に買収した米建築用塗料メーカーの売上高も加わった。ただ、中国での原料高に加え、シェア拡大のために一部の製品で単価を下げたことが響き、営業利益は750億円と6%減る見通しだ。

同日発表した17年1〜9月期決算は売上高が18%増の4527億円で、純利益は7%増の252億円だった。
https://r.nikkei.com/article/DGXMZO23464010U7A111C1DTD000