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11月17日 20時27分

中国の習近平国家主席の特使が17日、ピョンヤンに到着し、先月開かれた共産党大会の結果を北朝鮮側に伝えるとともに、核・ミサイル開発について意見を交わすと見られます。

中国共産党で対外交流を担当する中央対外連絡部トップの宋涛部長は、習近平国家主席の特使として北朝鮮に派遣され、17日、北京からピョンヤンの空港に到着しました。

中国は、5年に1度の共産党大会のあと、ほかの社会主義国に代表団を派遣するのが慣例で、前回5年前には、全人代=全国人民代表大会の副委員長がピョンヤンを訪れて、キム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長と会談しました。

宋部長の日程は明らかになっていませんが、中国外務省は「党大会の結果を伝えるほか、中朝の間でともに関心を持つ事柄について意見を交わす」としていて、北朝鮮側と核・ミサイル開発について意見を交わすと見られます。

習主席の特使の派遣について、アメリカのトランプ大統領は16日、みずからのツイッターに「大きな動きだ。何が起きるか見てみよう」と書き込み、中国の北朝鮮への影響力に期待を示しました。

ただ、国連安全保障理事会の制裁決議を着実に履行する姿勢を強調する中国に対し、北朝鮮は、国営メディアを通じてたびたび不満をあらわにしていて、両国の関係がぎくしゃくする中、北朝鮮側がどのような立場を示すのか、各国が注視しています。