朝日新聞は18日付朝刊の社説で、自民、立憲民主、希望3党の所属議員に関し「犯罪者」と国会で述べた日本維新の会の足立康史衆院議員が発言を撤回、謝罪したことについて「その軽薄さに驚く。言論の府を何だと思っているのか」と断じた。

 その上で、足立氏が過去に国会で他党に対する「アホ」などの発言を繰り返してきたことを挙げ、「一向に改めないのは、黙認する雰囲気が国会内にあるからではないか」と論評した。

 足立氏が学校法人「加計学園」に関する同紙社説に関し「朝日新聞、死ね」とツイッターに投稿したことにも触れ、「意見や批判は、もちろん真摯に受け止める」と表明した上で「だが、『死ね』という言葉には、感情的な敵意のほかにくみ取るものはない」と重ねて主張した。

 さらに、今回の足立氏の件を、安倍晋三首相が昨年夏の東京都議選の街頭演説会でヤジを飛ばされた際に「こんな人たちに負けるわけにはいかない」と発言したことに結びつけ、「『犯罪者』『死ね』『こんな人たち』。国策に重責を担う政治家が論争の相手を突き放し、対立と分断をあおる」と批判した。

配信2017.11.18 10:00
産経ニュース
http://www.sankei.com/politics/news/171118/plt1711180008-n1.html