温泉漏れて着物にカビ、市が200万円賠償へ
2017年11月18日 08時40分
http://www.yomiuri.co.jp/national/20171118-OYT1T50009.html?from=ytop_main8

 静岡県熱海市が民家に供給している温泉の配管から漏れた湯で、家や着物に約200万円の損害を与えたことが分かった。

 市は賠償金の支払いと和解の承認を求める議案を、24日開会の定例市議会に提案する。
 温泉漏れが判明したのは今年2月。同市咲見町の住民から、「うちの脇から温泉が流れ出ている。地下室の結露がひどい」などの苦情が寄せられた。
 市の担当者が調べたところ、室内の壁が温かく、湿気が感じられ、赤外線カメラでも温度上昇が確認されたため、「漏湯ろうとう」と判断した。温泉を送る配管をつなぐボルトの老朽化が原因だった。
 保険会社が査定した結果、住宅の修理やカビが生えた着物の弁償など賠償額は計201万9887円。市によると、温泉漏れにより、この住宅では被害判明までの冬の間、暖房を使用せずに済んだほどの暖かさだったという。