【イスタンブール共同】トルコで今月、自治体職員が従来行ってきた住民の結婚手続きを、各地の宗教当局に属するイスラム指導者もできるようにする法が施行された。イスラム色の強いエルドアン政権が主導。野党や世俗派からは、国是の政教分離に反する新たな「イスラム保守化」の動きだとの反発が出ている。

 10月中旬に国会で可決。エルドアン大統領の署名後、今月3日に官報に掲載、施行された。

 与党、公正発展党(AKP)は、結婚手続きが迅速化され未登録の結婚も減るなどと強調。一方、最大野党、共和人民党(CHP)や女性団体は、国是や民法に違反すると批判している。

配信2017/11/19 15:01
共同通信
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