店先に置き去りにされた後、保護された猫(福ねこ提供)
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福井市舟橋新1の猫カフェ「福ねこ」の店先で16日、置き去りにされた子猫3匹が見つかった。店長の高島真紀子さん(53)が自宅で保護し、長女の副店長、春奈さん(29)がツイッターで里親を募集。もらい手は見つかったが、高島さん親子は「動物を捨てるのは犯罪行為。自ら里親を探すなど最後まで責任を持って飼ってほしい」と呼びかけている。

 猫は16日午前8時半ごろ、出勤した真紀子さんが店の玄関先で見つけた。3匹がキャリーケースに押し込まれるように入っていたという。前日夜は悪天候で雷も鳴った。「寒さで震えていた。捨てられたショックもあったと思う。店への置き去りは初めてだ」と真紀子さんは明かす。

 3匹とも雑種の雄で、歯の生え方などから生後4〜5カ月。真紀子さんが自宅で水とえさを与えると、翌日にはなついたため、直前まで人に飼われていたとみられる。

 春奈さんが翌17日、ツイッターで経緯を書き込み、里親を募集したところ、18日に1匹、19日に残り2匹も里親や里親候補が見つかった。

 2015年9月にオープンした福ねこには既に23匹の猫がおり、これ以上世話をするのは難しい。高島さん親子は里親が見つかり、胸をなで下ろした。

 途中で飼えなくなっても、譲渡を仲介する団体はあり、インターネット上で里親を募集する方法もある。真紀子さんは「猫などの遺棄は動物愛護法で禁止されている。安易に店などに押しつけるのも論外だ」と訴える。【大森治幸】

配信11/21(火) 9:12
毎日新聞
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