http://www.sankei.com/smp/west/news/171121/wst1711210102-s1.html

 パナソニックは21日、キャメルやワインレッドなど、洋服の秋冬ファッションになじむ色のヘッドホンを発売した。デザイン刷新は11年ぶりで、ほかにブラックやグレーの計4色で、市場想定価格は6千〜1万円程度という。

 同社アプライアンス社のデザインセンターが消費者に受け入れられやすい流行の色を予測。そのうえで、商品企画担当者が、防寒用の耳当てを着けるように、洋服のファッションとの親和性が高くなる色を選んだ。

 ヘッドホンの利用者は約7割が男性でブラックが人気色だが、今回のターゲットは20代の男女。新たな購入者を開拓するため、キャメルなど女性の利用も考慮した。11年前に出た旧デザインは、2年前に販売個数が世界で100万個に達するロングセラー商品。新商品は初年度、世界で5万台の販売を目指す。

 同社は平成24年に就任した津賀一宏社長が、各事業部を横断的につなげて新発想を生み出す「クロスバリューイノベーション」を推進。3年前に冷蔵庫など白物家電とテレビやオーディオの黒物家電部門を合体、人的交流も活発化している。

 今回の開発も、白物部門内で、顧客の声を頻繁に取り入れることでヒットした美容家電に携わっていたメンバーが、黒物のヘッドホンを手がけた格好。ヘッドホン商品部の大田馨(けい)子(こ)部長は「美容家電での経験を生かし、ヘッドホンもヒットさせたい」と話した。

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