http://www.sankei.com/smp/world/news/171122/wor1711220009-s1.html
 米連邦通信委員会(FCC)のアジット・パイ委員長は21日、2015年にオバマ前政権下で導入されたインターネット接続に関する規制を撤廃する方針を発表した。12月14日の委員会で採決し、廃止が決まる見通しだ。

 「ネットの中立性」規制と呼ばれ、ネット接続を平等に扱うよう事業者に求める。大容量でデータのやりとりをする動画配信業者などに対し、通信速度を意図的に遅くしたり、接続を拒否したりすることを禁じている。

 米メディアは、規制がなくなれば通信業界は利用料金などを決める自由度が大きくなり、影響力が増すと伝えている。

 米通信大手ベライゾン・コミュニケーションズは規制撤廃方針を受け「時代遅れの規制は不必要だった」との声明を出し歓迎。一方、ネットサービスを提供する米IT大手グーグルは「『ネットの中立性』規制は消費者にとって良く機能しており、失望している」との声明を出した。