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11月23日 23時52分

中国の習近平国家主席は、中国軍の海外で初の補給基地が設けられたアフリカ東部ジブチのゲレ大統領と会談し、両国の関係を強化して中国が提唱する巨大経済圏構想「一帯一路」の推進に向け、協力していくことで一致しました。

アフリカ東部のジブチは、中東・アフリカ地域の海上交通の要衝で、中国は▽巨大経済圏構想「一帯一路」の重要な拠点として、鉄道や港などの建設で協力しているほか、中国軍の海外で初めての補給基地を設けて、ことし8月から運用を始めています。

習近平国家主席は、23日、中国を訪れているジブチのゲレ大統領と北京で会談し、両国の関係について「中国とアフリカにおける友好や協力の模範だ」と評価したうえで、「一帯一路の建設を共同で推進して各領域の協力を全面的に深める」と強調しました。

中国外務省によりますと、両国は関係を強化し、インフラ建設などで協力していくことで一致したということで、中国としては、ジブチを通じてアフリカへの影響力を強めたい狙いがあるものと見られます。

また、会談では中国軍の補給基地についても意見を交わしたということで、中国が軍事的な影響力の拡大を狙っているのではないかという指摘もある中、中国外務省の幹部は内外のメディアに対して、基地は救援活動など国際貢献に役立てるものだと改めて説明しました。