http://www.sankei.com/west/news/171124/wst1711240047-n1.html

 生徒の頭髪指導をめぐり近畿2府4県の7割の公立高校が生まれつき髪が茶色の生徒に書面や口頭で申告を求める、いわゆる「地毛登録」を導入していることが24日、産経新聞の取材で分かった。うち書面提出は3割弱を占める。染髪する生徒らとの線引きを明確にするトラブル回避のためとみられ、多くの学校が規律維持に苦悩している実態も浮かぶ。一方、登録ありきの行きすぎた指導に発展する恐れもある。大阪では府教育庁が実態調査に乗り出すなどしている。

大阪では訴訟 「地毛登録」20〜30年前から広がる

 頭髪をめぐっては、大阪府立高校3年の女子生徒(18)が生まれつき茶色い髪を黒に染めるよう強要されたと主張して訴訟を起こし、物議を醸した。産経新聞は、この学校以外の近畿2府4県の公立高校467校(定時制や高専などを除く)に聞き取りやファクスで登録の有無などを調査。これまでに全体の85%に当たる396校から回答を得た。

 回答拒否・無回答は全体で15%。このうち大阪では「訴訟にかかわる」「府教育庁が調査している」などの理由が多かった。

 産経新聞の調査では、入学時の説明会などで呼びかけて生まれつきの髪の色について記載した書類の提出を生徒や保護者に求めている学校は、大阪18%▽兵庫16%▽京都53%▽滋賀39%▽奈良21%▽和歌山50%−に上った。

以下、ソースで