エジプト235人死亡テロ「犯行グループの車両破壊」と発表
11月25日 10時23分
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エジプト東部のシナイ半島でイスラム教の礼拝施設モスクが襲撃され、230人余りが死亡したテロ事件で、エジプト国防省は、空軍が犯行グループの車両数台を見つけ破壊したと発表しました。
エジプト、シナイ半島北部の町、ビルアベドでは24日、モスクが、武装グループに襲撃され、金曜日の礼拝のため集まっていた人たちあわせて235人が死亡したほか、100人余りがけがをしました。

武装グループは4台の車両を使っていたとされ、事件でけがをした男性は、搬送された病院で「武装した10人から20人が外からモスクに入ってきてすべてを破壊した。多くの人が殺された」と証言しました。

エジプト政府は「犯行グループに必ず罰を受けさせる」としていてエジプト国防省は25日、空軍が犯行グループの車両数台を見つけて破壊し、中にいた人物も殺害したと発表しました。

今回の事件について、犯行を主張する声明などは出されていませんが、シナイ半島では過激派組織IS=イスラミックステートの支部を名乗る武装グループが、軍や警察への襲撃や少数派のキリスト教徒に対するテロを繰り返しています。

■ トランプ大統領「国境の壁と入国制限必要」

アメリカのホワイトハウスによりますと、今回のテロ事件を受けて、トランプ大統領は24日、エジプトのシシ大統領と電話で会談し、犠牲者に哀悼の意を示しました。

その上でトランプ大統領は「凶悪な攻撃だ」と非難するとともに、「アメリカはエジプトを支持し続ける」と強調したということです。

ホワイトハウスは「国際社会はテロ組織を容認することはできず、テロや過激思想を打ち負かすための取り組みを強化しなければならない」としています。

また、トランプ大統領はツイッターに「われわれは、これまで以上にタフで賢くならなければならない」と書き込み、国境の壁や入国制限が必要だと訴えました。