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11月25日 20時36分

エジプトで24日、イスラム教の礼拝施設が襲撃されたテロ事件で、犠牲者は300人を超えました。エジプト国内ではイスラム教徒を標的にした武装グループに対する反発が高まっており、シシ政権は、テロが起きた東部のシナイ半島での軍事作戦を強化することにしています。

エジプトのシナイ半島北部の町ビルアベドで24日、イスラム教の礼拝施設=モスクが武装グループに襲撃されました。エジプト政府は25日、今回のテロによる死者は305人、けが人は120人以上になったと発表しました。

エジプトでは、過激派組織IS=イスラミックステートの支部を名乗る武装グループなどが軍や警察への襲撃や少数派のキリスト教徒に対するテロを繰り返していますが、イスラム教徒の市民が標的となるのは極めて異例です。

今回の事件について、犯行を主張する声明などは今のところ出ておらず、モスクが狙われた背景は明らかになっていませんが、シシ政権はイスラム教徒の間で広がる不安や武装グループへの反発が高まっていることを受け、シナイ半島で続けている武装グループに対する軍事作戦を強化することにしています。