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11月27日 5時00分

入試を実施する私立中学校などのうちおよそ半数が、合否の判定に各教科の評価が記された通知表などを活用していることが、文部科学省の調べでわかりました。小学校では、来年4月から道徳が教科となり、その評価が通知表などに記されますが、文部科学省は、それが入試に使われることがないよう対応を検討することにしています。

文部科学省は、中学入試を行う私立中学校や公立中学校など合わせて941校を対象に、合否の判定に通知表や調査書を活用しているか初めて調査しました。

その結果、50.7%に当たる478校が、入試の合否の判定に通知表などを使っていることがわかりました。

小学校では、来年4月から道徳が教科に格上げされ、その評価は、ほかの教科と同じく通知表に記載されることになります。
しかし、文部科学省は、その評価については、ほかの教科と違って他者とは比較せず、個々の児童の道徳性の成長を数値でなく記述する形で行うことにしています。

そのため入試にも活用しないよう定めていますが、通知表などに評価が記載されると入試の判定に使われるおそれがあるとして、今後、私立中学校の団体などと対応を検討することにしています。