地上40m「空の駅」へ楽々 エレベーター運行開始
2017/11/27 05:30
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エレベーターの運行開始を祝い、テープカットする関係者ら=香美町香住区余部

 JR餘部駅(兵庫県香美町香住区余部)に隣接する展望施設「余部鉄橋『空の駅』」のエレベーターが26日、運行を始めた。
オープン前には観光客ら約70人が行列をつくり、全面ガラス張りのエレベーターの乗り心地と目の前に広がる日本海の眺めを楽しんだ。
余部鉄橋は1912(明治45)年に完成。2010年にコンクリート橋に架け替えられた後も、鉄橋の一部を「空の駅」として残し、但馬屈指の観光スポットとして人気を集める。

 だが地上40メートルの空の駅までは急勾配の山道しかなく、高齢者や障害者の利用は難しかった。このため同町が県の支援を受け、昨秋からエレベーターの新設工事を進めていた。
運行開始を記念する式典で、浜上勇人町長は「多くの観光客に訪れていただきたい」と今後の活性化に期待を寄せた。
行列の先頭にいた姫路市の60代女性は「初物は何でも最初がええ。これで長生きできる」とほくほく。
エレベーターが動き始めると、あちこちから拍手が湧いた。長女(1)を抱いて乗った女性(32)=大阪府藤井寺市=は「ベビーカーでは山道を登れなかったので助かります」と喜んでいた。
午前6時〜午後9時半。夜間はライトアップする。(黒川裕生)

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エレベーターからの眺めを楽しむ人たち=香美町香住区余部

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早く乗ろうと列をつくる人たち=香美町香住区余部