http://www.sankei.com/smp/economy/news/171127/ecn1711270020-s1.html

旅行大手JTBは27日、豪華客船による日本発着の世界一周クルーズ商品を国内旅行会社で初めて販売すると発表した。来年1月18日から販売する。クルーズ船を保有する米社からの全室買い取りで手頃な価格を実現した。近年の訪日クルーズ客の急増を背景に日本でも拡大が見込まれるクルーズ需要の取り込みを図る。

米クルーズ大手プリンセス・クルーズ社の豪華客船「サン・プリンセス」(7万7441トン、1011室)で平成31年4月に横浜から名古屋、神戸を経由して出国。98日間で地中海、カリブ海、アラスカなど20カ国31都市に寄港する。スエズ、パナマの両運河も通る。

 日本発着を意識し、船内には日本語の通じるスタッフを約50人配置し、食事も日本人の好みに合わせた。価格は188万円から。JTBの高橋広行社長は「世界一周クルーズは『高根の花』のイメージだが、誰にでも手が届く世界一周を実現する」と強調した。

 政府は年間4千万人を目指す訪日客のうち500万人をクルーズ客とすべく、岸壁や係留施設の整備などを進めている。昨年のクルーズ船の寄港回数は前年比38.7%増の計2017回と過去最高を記録した。

JTB販売の日本発着の世界一周クルーズ用にチャーターされる米プリンセス・クルーズ社の豪華客船サン・プリンセス
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