男子高生「同性愛者とカミングアウトすべきか」についての質問
ある同性愛者の男子学生からの相談に、
美輪明宏さん(82)が語った回答が話題を呼んでいるのだ。

「ゲイであることを周囲に打ち明けるべきか」という男子高生
への相談に「異性愛者で、女好き、男好きと言い回る人
はいますか?なぜ同性愛者だけがカミングアウトしなく
てはいけないのか?」と答える美輪明宏さん。

異性愛者が「異性が好きです」とはっきり言う機会は少ない。
同じように、自然な流れの中で自分の好みを語ればいいわけで、
改まってカミングアウトする必要性はないということだ。

美輪さんは、「どうしても言いたいとしても、とりあえずは、
成人になるまで、あるいは大学生になるまで待ちなさい」と回答。
「親に関しては、そのうち薄々と分かってくるものです。
それでも、あえて自分から両親に「同性愛者だ」と言う必要
はありません。普通でいいのです」 
「そもそも、自分が同性愛者であることを広く触れ回る必要な
んてありません。異性愛者の男性で「私は女が好きで
好きで……」と言い回っている人、いますか?「私、男好き
なんです」という女性だって、周囲から頭がおかしいと思わ
れるでしょう。それなのに、なぜ同性愛者だけが「カミング
アウト」しないといけないのでしょうか。その認識から間違っているのです」

「世の中は昔から、様々な種類の人間が共存しているのです。
同性愛者も異性愛者も、ともに自然の法則の中で生きています。
罪を犯したわけでもないのですから、堂々と胸を張って、
同じように生きていけばいいのです」

「よくテレビ番組の演出で、ゲイという理由だけで、みんなの
目の前で他の男性タレントに抱きついたりする場面がありま
すよね。ああいった形で笑いものにする人や、笑いものにさ
れることを許容する人がいるから、同性愛者がさげすまれるのです」

「そもそも同性愛者を「異常」と思っている人が多数いるから
こその演出なのでしょうね。自分が生きている狭い世界が
「標準」だと思い上がっている人がいかに多いかを考えさせられます」