http://www.nnn.co.jp/dainichi/news/171128/20171128032.html
「LGBT」への就労を支援 当事者の声聞き改善へ
2017年11月28日
 性的少数者(LGBT)の当事者が集まり、働きやすい職場環境などについて話し合う「大阪LGBT100人会議」が大阪市中央区北浜東のOSAKAしごとフィールドで開かれた。当事者など65人が参加し、働く上でのトラブルや、企業に求める改善点について意見を出し合った。


仕事や就業などについて話し合う参加者ら
 府によると、LGBTであることが原因で働くことに課題のある求職者が存在する。一方、府民の就業を手助けする同フィールドでは、当事者への支援のノウハウは確立されておらず、対応が課題となっていた。

 会議は当事者の声を聞き、就労支援の在り方を探ろうと、NPO法人「虹色ダイバーシティ」などの協力を得て府が23日に開いた。参加者からは「職場や顧客との会話で異性愛を前提とした話が出て困る」や「福利厚生や扶養手当が異性のパートナーにしか利用できない」といった意見があった。

 体と心の性が一致しないトランスジェンダーであり、運送業界で働く参加者(25)は、職場でカミングアウトをしたが、「上司から『元女だからメンタルが弱いんだ』と言われた。悔しいし、理解が進んでいない」と話した。府は来年1月に企業を集めて改善点に関する要望を伝える予定。