新幹線に「安全神話」ありえない その言葉、使いたくない JR東海、大規模訓練実施
乗りものニュース:2017.11.29
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「新幹線」について、その信頼性から「安全神話」という言葉が使われることもありますが、JR東海の新幹線鉄道事業本部長は、年1回の大規模訓練「総合事故復旧訓練」にあたって「ありえない」「使ってない」「使いたくない」と話します。

■新幹線の「鼻」が2部品構成なワケ

「新幹線に『安全神話』はありえません。その言葉は使っていませんし、使いたくありません」(JR東海 新幹線鉄道事業本部長 勝治秀行さん)

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「救援併結準備作業訓練」のため「鼻」が外された700系新幹線(2017年11月29日、恵 知仁撮影)。

 日本の高速鉄道「新幹線」は高い安全性で知られますが、起こりうる災害や不測の事態に対応すべく、JR東海は毎年1回(台風で中止の年もあり)、大規模な訓練(総合事故復旧訓練)を実施。
今年2017年は11月29日(水)、三島車両所(静岡県三島市)で約1200名が参加し、行われました。

 内容は「車内モニタを活用した列車火災初動訓練」や「脱線復旧訓練」、先頭車内部の連結器を出す「救援併結準備作業訓練」、
切れた架線を修理する「トロリ線断線復旧訓練」、編成を途中で切り離す「列車分割訓練」など、全部で31項目。
その途中、三島車両所の隣を走る東海道新幹線の本線を、“新幹線のお医者さん”「ドクターイエロー」が通り過ぎていく場面も見られました。

 ちなみに、内部に連結器が収納されている、700系やN700系の先頭にある「鼻」部分。
2部品での構成になっていますが、これは1部品構成にすると重くなりすぎ、人力で「鼻」を着脱するのが容易でないため。
このように2部品構成にしても、1部品は約20kgにもなるそうです。

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