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11月30日 1時24分

アメリカのトランプ大統領は、北朝鮮の弾道ミサイルの発射を受けて中国の習近平国家主席と電話で会談し、経済面を中心に北朝鮮と強い結びつきを持つ中国が、北朝鮮がさらなる挑発を思いとどまるようあらゆる手段を駆使する必要があると伝えました。

ホワイトハウスは29日、トランプ大統領が北朝鮮の弾道ミサイルの発射について中国の習近平主席と電話で会談したことを明らかにしました。

会談の中でトランプ大統領は、北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)体制がもたらす脅威は高まっており、自国と日本や韓国などの同盟国を防衛するアメリカの決意は揺るぎないと強調したとしています。
そのうえで北朝鮮がさらなる挑発を思いとどまり、非核化の道に戻るよう説得するため中国はあらゆる手段を駆使する必要があると、強調したとしています。

トランプ大統領はみずからのツイッターに「中国の習近平主席と北朝鮮の挑発行為について話をした。きょう北朝鮮に対する強力な追加制裁を科す。この状況は解決できるだろう」と書き込みました。

今回の弾道ミサイルの発射を受けてトランプ大統領は、安倍総理大臣や韓国のムン・ジェイン(文在寅)大統領と相次いで電話で会談し、北朝鮮の脅威に一致して対応していく立場を再度、確認しています。

トランプ大統領は、北朝鮮の挑発を押さえ込むには経済面を中心に北朝鮮と強い結びつきを持つ中国がかぎになるとしており、今回の電話会談でもこうした立場を強く主張し、習主席に一層の対応を迫った形です。